高崎高校剣道部OB会のホームページです。

2012年5月12日土曜日

英国剣道雑感

74期、飯野です。
 この4月から高専の在外研究員として半年間の予定でイギリスに来ています。こちらに来てからほぼ1か月が経過し、アパートの契約、銀行口座の開設、クルマの購入、インターネットの接続等も一段落し、ようやく生活も落ち着きてきました。
 今回の派遣先は、ロンドンから北西に電車で1時間ほどのコベントリー市にあるウォーリック大学というところです。実はこの大学には20年前に1年間お世話になっていたので、本来ならば「勝手知ったる」と言いたいところなのですが、この20年間でキャンパスは大きく様変わりをしていて、まるで初めて訪れたような感覚です。大学に限らず、コベントリーの街中もすっかり整備され、ショッピングセンターなども驚くほど綺麗に生まれ変わっていて、毎日、新鮮な気持ちで過ごしています。
 

さて、そんな日常生活の中、クルマで30分程の「長光道場」というところで週一回剣道をする機会があります。ここは英国剣道連盟のコーチが直々に教えている道場で、習っている人達のレベルもそれなりに高いので、いい稽古となっています。
 また、先日はバーミンガムで行われた英国剣道連盟主催の練習会にも参加する機会がありました。この練習会では、今月末にイタリアで開催される世界選手権の英国代表選手や、こちらの企業に勤めている日本人を含め、英国各地から多くの剣道家(ほぼ二段から五段)、が集まり、基本打ちから地稽古まで熱のこもった練習をしていました。たまたま私が七段で、その練習会では最高段者だったので、参加者に指導をしてくれと依頼されたので、恥ずかしながら基本的な竹刀操作や応じ技などのアドバイスをしてきました。今週末には、世界選手権に向けた代表合宿が予定されており、そちらにも参加する予定になっています。(写真は、バーミンガムでの練習会の風景です。)
 こうした英国での稽古会で驚くのは、予想以上にレベルの高い練習内容もさることながら、なによりも全員が剣道に対して非常に真剣に取り組んでいるということです。立ち振る舞いや所作なども基本に忠実で、日本人の私達がややもすると忘れがちな礼義なども実にしっかりしています。そんな彼らの剣道に対する真摯な姿を見ていると、私も日本人剣道家の一人としていい加減な振る舞いはできないと思い、稽古前後の座礼なども日本にいる時よりも、より丁寧に、そしてより長めになってしまいます。(笑)これまでお手合わせした人達よりは、剣道の技術そのものは多少私の方が上かなとは思いますが、剣道の基本という意味では、彼らから学ぶことの方が多いと心から思う、英国での稽古となっています。(平成24年5月11日)
集合写真:左から二人目が筆者、その右隣が英国代表チームのマネージャーStarr先生、その右隣(写真ほぼ中央)が代表チームコーチGoodwin先生です。
追伸:
藤木さん、小池君、国体一次予選突破おめでとうございます。あと1つです。
ここまで来たからには、副将、大将を高高剣友会で独占だ!! 

2012年5月9日水曜日

国体一次予選を突破して

藤木先輩より標題のご投稿をいただきました。5月20日の決勝戦はファイト、一発!

去る4月8日に行なわれた国民体育大会一次予選を勝ち抜けて、5月20日の決勝戦を迎えることになりました。本戦出場を懸けての最後の戦いとなり、簡単に切符は手に入らないのですが、HPに記事を載せることによって、より一層のプレッシャーを自分に懸けて正念場を乗り切りたいと思っています。
さて、群馬県ではここ数年来、国体一次予選当日に併せて、群馬県剣道大会・全日本女子都道府県大会予選を同日進行しております。つまり3つの大会をわずか1日で消化しています。そんな理由でタイムスケヂュールには若干の無理が生じているのです。
国体予選の部は先鋒(25歳未満)、次鋒(35歳未満・・・北野OB出場)、中堅(45歳未満)、副将(55歳未満・・・小池OB出場)、そして大将(55歳以上)となっており、ほぼこの順番で進行するため小池・藤木の試合は昼食後となります。残念ながら午前中の北野君はジャッジの不運もあり早々に敗退してしまいました。
午後に入り、小池君より早く私の出番が回ってきました。緒戦はかつてインターハイに個人出場した太田のU選手。年齢は5歳くらい年下だろうが、体重は20kgオーバーと言ったところか?メンに跳びこまれる事はないだろうと判断するが、どんな技を持っているのか、初顔合わせである。結果この試合は攻められる事無く終始押していて、延長に入って早々の連続面で勝利した。2回戦は久々の上段、安中のM選手との対戦となった。超有名KS館大学出身らしいが年齢は2つくらい年上。最近群馬県に移って来たのか?余り馴染みの方ではない。試合に入り、振りの鋭さは感じないのだが、上段への警戒心が過度に働いているのが自分でも良くわかる。四戒の懼・惑(おそれ・まどい)が生じているのだ。漸く攻め込む決心が出来て、間合い深くに入り込んだところ、今度は相手が懼れたのか?諸手で小手に逃げた所を「摺り上げ面」に決めて一本勝ちを納めたが、まだまだ自分の未熟な弱い心を恥じ入るばかりである。
続く準決勝の相手は、館林の名手S選手である。筆者と同じくらいの小兵だが、現在支部長を務められており、過去数度の対戦もある。さて、開始直後より一歩も引かない気迫が双方に感じられる。ここが我慢のしどころだ。互いに動けない間合いが続いたが、もう半歩攻めてみた。その瞬間だけ相手が居着いたのか?「行ける!」と感じてコテに跳びこむと確かな手ごたえと心地良い打突音が響いた。主審の「2本目」の声と同時に「今度は面勝負だな」と感じた。ややあって、読み通り面に跳んできた。出端面にあわせたが僅かに打突部位に届かない。それでも副審の旗が一本上がった。こちらのメンがジャストタイミングだったのだろう。うん!相手の目の色が変わった。気色ばんで「溜め」も無く即座にコテ・メンに来た。そのコテからメンにわたる刹那のコテがはっきり見えた。またもや乾いた音が渡り勝負は決した・・・・・・・・・
今回は周囲の状況がラッキーに働いていることは承知している。また、最大で最後のチャンスであることに疑いは無い。心して最後の決戦に望んで参ります。