英国滞在も2か月が経過し、生活そのものもだいぶ英国流になってきました。朝食はシリアルとソーセージ、お昼は軽いサンドイッチ、そして夜はビター・ビールをちびりちびりとやりながら過ごしています。ただし、夜と言っても、今は10時を過ぎても明るいので、昼間からビールを飲んでいる感覚です。多少の後ろめたさを感じながらの晩酌となっています。
5月にイタリアで開かれた剣道の世界選手権では、英国チームは予選リーグで敗退という残念な結果に終わったようです。イタリアまで行って応援することはできませんでしたが、一緒に参加した強化合宿での練習から想像すると、代表メンバーは全員がそれぞれの力を発揮し、悔いのない試合をしたに違いないと思っています。3年後、日本で開催される世界選手権での英国チームの活躍を期待したいと思います。
さて、代表チームの練習会も一段落したので、先週末はコベントリーから車で2時間ほどのノッチンガム州にある「樫の木剣友会」道場に行ってきました。この道場は1987年に創立されたイングランド中東部では一番活発な活動をしている道場です。道場主はTrevor Chapmanという五段の先生です。Chapman先生はこれまで何度も日本を訪れて、多くの日本の著名な先生方から真の剣道を学ぼうという姿勢を持った先生です。特に、東京の興武館道場の小澤博先生(八段)と深い親交があり、ここ数年、「樫の木剣友会」道場に小澤先生を招いて剣道セミナーを開催しています。その他にも毎年、審判講習会や日本剣道形講習会、寒稽古なども行い、英国剣道の発展に尽力しています。また、こうした剣道の普及活動だけでなく、特筆すべきは、昨年の日本における地震と津波の被害に対して、道場仲間とともにチャリティー活動をして、たくさんの義援金を日本に送ってくれたことです。
そんな彼と、私も20年来の知り合いで、彼が日本に来るときは必ず群馬にも来てくれ、私の地元・藤岡の剣道仲間と一緒に稽古やカラオケを楽しむ仲です。こちらとしては大したもてなしをしているつもりはありませんが、これまでの恩義を感じているのでしょうか、今回、私が彼の道場を訪問するということで、多くの仲間に声をかけてくれ、盛大な稽古会になりました。稽古前夜には道場仲間と一緒にインド料理店での夕食会、稽古後にはイギリス名物「フィッシュ&チップス」をご馳走になりながら、剣道談義に花を咲かせました。
剣道には「交剣知愛」という言葉がありますが、剣道を通して知り合った異国の友人を訪ね、これまでの友情を確かめ合うという、まさに国境を越えた「交剣知愛」を実感する2日間の道場訪問となりました。
(写真:前列左から4番目が筆者、筆者の右がChapman先生)
参考:「樫の木剣友会」道場のホームページ
http://www.kashinokikenyukai.org/HTML/Home.html
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